実の母と娘の確執にリアルに迫った「母娘問題 オトナの親子」(中央公論新社)の第2弾が発売されました。読売新聞くらし面の好評連載「オトナの親子」の記事に、おぐらなおみさんの描き下ろし漫画を盛り込んでボリュームアップ。掲示板サイト「発言小町」に寄せられた声も紹介した、読み応えたっぷりのコミックエッセーです。

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ユーモラスなタッチで描く、母と娘のバトル

 子どもにとって親が毒のような存在になる「毒親」。とくに母と娘の間では、愛憎が交錯した“確執”を生むことが多いようです。わが子だから干渉してしまう。実母だから憎しみも疎ましさも深くなる。新聞に寄せられた切実な声をもとに、おぐらなおみさんが描き下ろした漫画は、深刻なテーマをユーモラスなタッチで描き、優しいまなざしが胸に温かく迫ります。「もっと、お母さんと話したい」「娘の思いを聞いてあげたい」――。そんな気持ちが湧いてきます。

高齢の母との関係に戸惑う娘たち

 人生100年時代。かつてなら、親が亡くなって切れていた親子関係が長く続いていきます。強かった母が年老いていく姿に戸惑う娘たち。子育てと介護に疲弊する娘の負担になりたくないと願う母という、新たな母娘問題も取り上げ、専門家のアドバイスや解説が掲載されています。

 また、村山由佳さん、姫野カオルコさん、下重暁子さんなど10人の著名人の「母娘関係」に悩んだ実体験も収録。体験談を通して、家族という関係性を見つめ直し、「ほどよい距離感」や「心の平安の保ち方」など、心を軽くする助言が詰まっています。

発言小町に寄せられた声

 最終章では、「発言小町」で母親との困った体験談やトラブルの回避法を募集した「母娘バトル、困ったエピソードを教えてください」から抜粋した意見を紹介しています。

 「口も手も出すタイプの母に、反論できなかった」と振り返るのは、ハンドル名「まどみ」さん。自分の意見が言えるようになったら、以前のような過干渉がなくなったそうです。40歳の「魚」さんは、64歳の母と距離を置くために電車で3時間の距離に住み、できる限り接触しないようにしているとか。心の中で、ずっと母を責め続けてきた「還暦まじかの主婦」さんは、「毒親」という言葉が広がり、母親を好きになれない女性が大勢いたことを知り、少し救われた気分になったとつづります。「ほっとして落ち着き、母の夢を見ることが減りました」。

 母親の愛情もわかるし、娘の気持ちも理解できる。でも、顔を見たらムカつくことばかりで不満爆発、憎たらしいけど嫌いになれない。やっかいで奥深い母と娘の関係を、リアルな声や多彩な体験談で解きほぐし、少しだけ心を軽くすることができる――。母にも娘にもオススメの一冊です。

●「母娘問題2 オトナの親子」/おぐらなおみ 読売新聞生活部 発言小町 著/1080円(税込み)

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